ハート&キューピッド(H&C)とは

ダイヤモンドを語る上で近年、良く耳にするワード“ハート&キューピッド”。特にブライダルのエンゲージリングをご購入される時にはお店の方から良く、聞くフレーズかと思います。
でも、お客様から「ハート&キューピッドって何?」と聞かれることもしばしば。そもそもどんな現象でどんな価値があるのでしょうか?今月はハート&キューピッドについてお話したいと思います。

 

ダイヤのカットが良いからこそ出る現象

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ハート&キューピッドのダイヤモンドを専用スコープで覗いた時に見える写真です。
片方はハートの形に。もう片方は矢の形が出ています。鑑別機関によってはハート&アローと呼ぶところもあるようです。
少し話は変わりますが、まず天然ダイヤモンドを定義する上で人為的手段で許されているのはカッティングなどの研磨の工程だけです。ダイヤモンドの価値を決めるうえで4Cという4つの基準を基に評価するのですが、人間が立ち入れるところはカット(研磨)だけです。ダイヤのラウンドブリリアントカットは58の面があるようにカットされているのですが、そのカットにも人間の技量が問われます。話は戻りますが、ラウンドブリリアントカットをする上で正しいプロポーションと丁寧で完璧な仕上げをしたものにだけ、このハート&キューピッドの模様が見えるのです。いわゆる完全に上下左右対称。シンメトリーということです。人間の手で完全な上下左右対称のものを作るのがどれだけ難しいことか想像できるかと思います。元々、ダイヤのラウンドブリリアントカットは最も効率的に輝くように計算された形になっています。その中でも正確に取り込んだ光を反射させて出る模様なのです。

 

ハード&キューピッドのダイヤってどうなの?

ハート&キューピッドのダイヤモンドは実際、ご購入の判断基準としてどうなのでしょう。特にダイヤに関しては評価基準が明確になっている宝石です。ハート&キューピッドが出るダイヤモンドということはカットの良い、とても良く輝くダイヤという判断ができるかと思います。もちろんどのハート&キューピッドが出るダイヤもexcellentカットというわけではありませんが、一定水準以上の綺麗なカットのダイヤであるという基準にはなりますね。

天然の産物であるダイヤモンドは内包物(インクルージョン)があるものが一般的です。その内包物が少ないもの又は全く見受けられないものは希少なものになります。4Cの基準いうところのクラリティーという評価項目になります。内包物が少ないほど、取り入れた光の反射の邪魔をせず、綺麗に屈折します。ハート&キューピッドもこの内包物が邪魔をして綺麗に出ない場合もあります。例外もありますが、ハート&キューピッドが出ているということは内包物も比較的少ないとの判断材料になります。ご結婚に際してでしたら、ハートとアロー(矢)というのが“相手の心を射抜く”イメージとしても良いですね。

やはり最後は自分の目で見て綺麗かどうかが一番です。輝いてこそダイヤモンド。お店の方のお話や鑑別の結果にとらわれすぎず、選ぶのが良いかと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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Re:Switch店長 吉田大志

 

 

 
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